一般社団法人とちぎ農産物マーケティング協会
Tochigi Agricultural Product Marketing Association

カラダにとちぎ


夏の農産物



 那須烏山市の特産である「中山かぼちゃ」は、同市の中山地区で昭和30年代頃から在来種のおいしいかぼちゃとして作られていましたが、農業試験場の支援を受け平成16年に品種登録しました。採種、育苗などを一貫して部会で管理し、種子は門外不出!とてもポクポクとしてなめらかで甘い。



 冬至(12月下旬頃)にかぼちゃを食べると風邪知らずという先人の知恵がありますが、現代において年の瀬にかぼちゃを食べるには、夏に収穫し貯蔵したものか輸入ものが一般的でした。
 そこで大平地区では、冬至に合わせ獲りたての新鮮なかぼちゃを提供できないか考え、栽培を遅らせ霜の降りる前の晩秋に収穫できるように工夫しました。
 果皮は光沢のある黒緑色、果肉は濃黄色。ポクポクとした食感。甘みが強く、カロチンが豊富。



 栃木県のアスパラガスはハウス栽培により非常にやわらかく、甘みの強いのが特徴です。その秘密は土づくりにあります。栃木県は酪農や畜産が盛んでそこから生産される良質な完熟堆肥を使っています。
 アスパラガスには、グリーン、パープル、ホワイトなどの種類があり、県内各地で生産されています。
 特に年明け後保温し最初に出荷されるものを「春芽」と呼び、アスパラガス独特の複雑で豊かな旨味を堪能することができます。
 ★出荷時期:2月~ 9月



 県内では佐野地区を主に各地で栽培が拡大しています。色が白く鱗片が大きい。糖度が高く、豊かな風味を誇る。有効成分の一つであるアリシンには殺菌作用あり。



 本県のたまねぎ栽培は、鬼怒川沿岸の肥沃な沖積地帯の河内地方・芳賀地方を中心に産地化されてきた。昭和30年頃より水田裏作の重点品目として栽培されています。
早生種「宮美っぺ」、中生種「宮麻呂っぺ」、晩生種「味たまっぺ」、それらを総称して愛称「デリタマブラザーズ」等が知られています。
ドレッシングなど加工品開発の一品目としても活用されています。



 県北西部の1,000m前後の高冷地において、夏の冷涼な気候を利用し栽培されています。夏期における京浜地方向け緑黄色野菜の重要な供給産地として位置づけられています。 アクが少なめでやわらか。火を通しすぎないように。



 県南西部の温暖な地域のため、古くからぶどう生産が行われてきました。近年はハウス栽培を導入したことで、国内で最も早く出荷できる産地のひとつとして認められています。主な品種は巨峰ですが、近年導入したシャインマスカットも増えつつあります。
 大房で大粒、高い糖度、よく締まった肉質が特徴。



 主に芳賀地方でハウスによる栽培が盛んです。
 赤肉系「クインシー」と果肉の厚い「タカミ」「オトメ」があり、どちらも甘味、水分とも豊富でジューシー。