一般社団法人とちぎ農産物マーケティング協会
Tochigi Agricultural Product Marketing Association

カラダにとちぎ


農産物情報 ひめきゅうり

「ひめきゅうり」は、通常のきゅうりの半分くらいの長さ(14~15cm)が特徴で、皮が軟らかく甘みが強く、生で食べたり浅漬けにしたりするのに適したきゅうりです。
また、その品質の良さからとちぎ農産物マーケティング協会では、「地域ブランド認証農産物」に認証しています。
現在、栃木市内の生産者7戸で約2haが栽培されています。大きくなる前に摘み取らなければならないので、朝夕の2回畑に入って大きさと形を丁寧に確認して収穫され、京浜市場や宇都宮市場などに出荷されています。 

きゅうりは、皮の色が鮮やかな緑色で、全体的にツヤとハリがあるものを選びましょう。トゲが痛いくらいに鋭いもの、あたまの部分がしまっているものが新鮮です。太さが均一で、おしりの部分がフカフカしていないものがよいでしょう。多少曲がっていても、味や鮮度、栄養は変わりありません。


とっても可愛い! まるできゅうりのお姫様

・名前の通り、普通のきゅうりよりも小さく、長さが約14~15cmにしかならないミニサイズ!色は濃緑で味も抜群。皮が薄いのでまるごとサラダや浅漬けにできちゃう。見た目が可愛いからってなめちゃいけません!栄養は勿論、普通のきゅうりと変わらないんですよ~!

 

 

 

 

・ きゅうりと同じく栄養をバランスよく含み、カリウムが豊富なのでむくみをとる作用もばっちり!体に残った熱を取ったりアルコールの代謝も助けるので夏ばてや二日酔いに効果抜群です。

・栃木市

・周年


今回は栃木県栃木市でひめきゅうりを栽培しているJAしもつけ栃木きゅうり部会の副部会長を務める早川久人(はやかわひさと)さんです。 早川さんは、家族2人とパートさん4人で約1000坪のハウスでひめきゅうりを栽培しています。

A.きゅうり栽培を始まったのは30年前で、ひめきゅうりを始めたのが8年前です。

A.今収穫しているのは越冬栽培(年内から年明けまで収穫する作型)という作型で、定植を10月上旬に行い、11月上旬から2月下旬頃まで収穫する作型です。
出荷のピークは、12月から1月です。

A.消費者の皆様に1年中、ひめきゅうりを召し上がっていただくために、栽培の難しい真冬や真夏にも栽培し、安定的な供給に心がけています。

A.基本は、なんと言っても土づくりです。品質が良く、味の良い商品を作るため、有機質肥料を主体とし、完熟堆肥も10a当たり10トン入れています。肥料の量も畑の土を分析し、その年にあった量を決めています。

A.消費者の皆様に安全なひめきゅうりをお届けするには、農薬の散布回数を減らすため、病気や害虫の発生しにくい環境を作ることが重要です。このため、畑に植える本数を通常の3分の2程度にし、風通しを良くし、病気が発生しにくい環境にしています。
また、栽培の履歴を記帳しており、JAを通じて定期的な残留農薬の検査も実施しています。

ひめきゅうりの本来の味や風味を楽しむ食べ方はなんと言っても「生」!「生」がいちばんです。
「生」のひめきゅうりにみそをつけて食べれば、ビールもうまい!
また、浅漬けにするのであれば、2・3時間が良く、一晩も漬けるときゅうり本来の味や風味が失われてしまいます。


「ひめきゅうり」は、最近スーパーなどでもよく見かけるようになりましたが、長さが15cmくらいの普通より小さいきゅうりのことです。
栃木県の南部に位置する栃木市で栽培され、JAしもつけ栃木きゅうり部会の生産者8名が、2haのハウスで1年間を通じて生産しています。

今回の取材先はきゅうり部会の部会長を務める大川徳一(おおかわのりかず)さん。大川さんは家族2人にパートさん4人を加えた6人で、約700坪のハウスで生産をしています。

A.皮が柔らかく、小さいながらも味が凝縮されており、そのまま丸かじりできるなど手軽に食べられることです。

A.年間を通して皆様の食卓に新鮮な商品をお届けできるよう定植時期をずらすことで、一年中提供しています。栽培のおおまかなスケジュールは以下です。

定植 収穫時期
促成栽培 12/下旬 2/下旬~ 6/中旬
雨よけ栽培 5/下旬 6/下旬~ 8/下旬
夏秋栽培 8/上旬 9/上旬~11/下旬
冬春栽培 10/上旬 11/下旬~ 3/上旬

A.栽培の基本はなんといっても土づくりです。以前は化学肥料を使っていましたが、安全・安心な商品を消費者の皆様に提供するため、今は自分たちが作る 「ぼかし肥料*1」と完熟堆肥などの有機質の肥料を多く使っています。この結果、地力もアップ、肥料の持続性も高くなり、スクスクときゅうりが育ちます。

A.ひめきゅうりが育ちやすい環境を整えるためには土づくりが基本です。また、こまめな管理により農薬散布を減らす工夫もしています。使用した農薬の種類や量などを栽培履歴として細かく記帳しています。

A.大きさを揃えるために、きゅうりの生育に合わせて、朝、晩1日2回の収穫が必要です。そのため休みがとれず、若い人がやりたがらない悩みがあります。

*1ぼかし肥料・・・米ぬかに油かす、大豆かす、魚かすなどを加えて発酵させたものです。植物の栄養となる成分が含まれているだけでなく、土の中の微生物が活性化する効果もあります。

「葉かき」・・・収穫作業の合間に行います。古くなった葉を取って、ハウスの外に持ち出すこと。古い葉は光合成能力が落ちており栄養を消費するので、不要なものとして早めに取ります。このことでわき芽が伸びやすくなります。

市販の浅漬けの素を使用します。へたの部分を切って、そのまま漬けて下さい。普通のきゅうりより小さいので、漬ける時間は短めに。コリコリきゅうりの歯触りを丸ごと楽しめます。

へたの部分を切ってそのまま食べます。味付けはお好みの調味料で。お薦めの味は味噌とマヨネーズを3:7に混ぜたもの。この味はひめきゅうりだけでなく、生野菜との相性が抜群です。


(4人前)

姫きゅうり 8本
にんじん 1/2本
セロリ 1/2本
マヨネーズ 100g
オリジナルマヨネーズソース用(3種)
つぶマスタード 各少々
アンチョビ
トマトケチャップ


姫きゅうりは、へたの部分を削り取る。


にんじん、セロリは長さ10cm程のスティック状にする。


冷水を入れた器に、野菜を彩りよく盛る。


つぶマスタード、アンチョビ、トマトケチャップは、それぞれ好みの分量をマヨネーズと混ぜ合わせ、3種類のマヨネーズソースを作る。