原産地は、インド東部からインドシナ半島、南方で利用されているタロイモはサトイモと同じ仲間です。
山間部に自生するやまのいも(自然薯)に対し、里で栽培されることから「里芋」としてこの名が付いたとされており、
稲作が始まる以前に日本に伝来しており、馬鈴薯や甘藷が伝わるまでは、日本のいも類の代表な存在でした。
鹿沼市、日光市、真岡市が主産地となっています。
さといもの主成分はデンプン質です。
水分が多いのでカロリーはそれほど高くなく、消化吸収がよい特徴を持っています。
カリウムやビタミンB1などが含まれています。
独特のぬめりはムチンという植物繊維の一種で、消化を助けて内臓を強化する働きがあると言われています。
日持ちが良く風味が保たれるので、泥付きを選びましょう。
ふっくらとしてハリのあるもの、指で押しても硬いものが良品です。
皮に湿り気があり、ひび割れやこぶがないものを選びましょう。
さといもは南国生まれです。寒さと乾燥に弱く、冷蔵庫では痛みが早まることがありますので、新聞紙にくるみ、直射日光を避け5℃以上で保存すると長持ちします。
●揚げもちが透明なあんに良く合います。
●にんじんの代わりに、えのきやゆずの皮も利用します。
●冷めてもおいしくいただけます。
さといもは、ゆでて1回分ずつ冷凍保存しておくことができます。不意の来客に向く一品です。
(4人前)
さといも | 500g |
豚ひき肉 | 150g |
たまねぎ | 中1/2個 |
サラダ油 | 大さじ1 |
塩 | 5g |
卵 | 1個 |
こしょう | 少々 |
白もち(揚げもち用) | 300g |
揚げ油 | |
●あん | |
にんじん(せん切り) | 20g |
さやいんげん(せん切り) | 10g |
かたくり粉 | 大さじ1/2 |
水 | 150ml |
白だし | 大さじ1 |
さといもは、皮つきのままきれいに洗ってゆでる。
温いうちに皮をむき、マッシャーでつぶす。
たまねぎはみじん切りにする。
豚ひき肉とたまねぎをサラダ油で炒め、塩、こしょうをする。
2と4を混ぜ、8等分して丸めて、とき卵をつける。
白もちは5mm角に切り、5の丸めたもののまわりにつける
6を160℃ぐらいの油に入れ、だんだん温度を上げる。
あんを作る。
水と白だしを合わせ火にかけ、にんじん、さやいんげんをさっと煮る。
水ときかたくり粉を加え、とろみをつける。
7を器に盛り上にあんをかける。
昔は「おやき」は、こじはんやおやつの定番でした。工夫をし、さといもを使い簡単に作ることができ、栄養的にもすぐれて子供にも喜ばれるおやつです。
人が一ヵ所に集まり、賑わう事を例えて「芋の子を洗う様だ」言います。これは泥付子芋を桶の中で洗う様に似ている事から出ています。
(4人前)
さといも | 200g |
きな粉 | 40g |
砂糖 | 大さじ1 |
みそ | 20g |
ごま | 10g |
パセリ(みじん切り) | 20g |
さといもは洗ってゆで、水を切りすり鉢でつぶす。
1の中にきな粉、ごま、みそ、砂糖、パセリを入れてよく混ぜ合わせ、20gの大きさに丸め形をつくる。
フライパンで両面を焼き、焦げめが出来たら出来上がり。