ぶどうは、岩舟町、大平町、栃木市、藤岡町などを中心に272ha栽培され、生産量は2,970tです。
栽培品種は、全体の60%以上が「巨峰」で、「キャンベルアーリー」が約25%です。最近では、黒色系以外に赤色系や白色系(緑色)の品種も数多く栽培されています。
また、「種無しブドウ」は、「デラウエア」はほとんど姿を消し、代わって「巨峰」や「ピオーネ」などの大粒種が栽培されています。
※露地栽培では全て袋が被せてあるので、写真はハウス栽培のもの。
ぶどうは、粒の色が鮮やかで表面に白い粉(果粉)がふき、弾力性があって大きさのそろっている房を選びましょう。古くなったものは、軸がしおれていたり、粒が落ちやすくなります。また、種無しにした巨峰などの大粒種は、新鮮なものでも粒が落ちやすいので、丁寧に取り扱いましょう。
宝石のかたまりのような房、味も抜群な栃木のぶどう。大粒で甘味の強い「巨峰」を中心に生産されています。
出荷時期は、ハウス栽培のものから露地栽培のものまで併せると、5月上旬~10月までとなります。ゴールデンウィーク明けあたりからハウス栽培の巨峰の出荷が始まります。
おいしいぶどうの見分け方は、ツルが生き生きとして、粒が揃ってツヤがあり、しっかりとついており、表面にブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉(自然のロウ質)がついています。ツルが痩せていたり、黒ずんだり、房を持ち上げると粒がポロポロと落ちるものは、収穫の日数が経っていると思ってよいでしょう。
一般に、ブドウは房の上についた粒が一番甘く、先の粒ほど甘味が薄くなっています。したがって、先の粒を食べて甘ければ、その房全体が甘いということです。
種なしぶどうを皮つきのままジャムにすることで独特の食感・色が楽しめます。
このケーキは、大きな山をイメージし、山裾にジャムをのせ凹凸感を出しました。
ぶどう果汁の色素(アントシアン)と膨張剤が反応し薄いブルーの色あいに仕上がります。
(4人前)
●ジャム及び果汁用 | |
種なし巨峰 | 1kg |
砂糖 | 200g |
●ケーキ用 | |
小麦粉(薄力粉) | 200g |
ベーキングパウダー | 6g |
タンサン(重曹) | 4g |
砂糖 | 50g |
●ケーキの具 | |
巨峰 | 15粒 |
砂糖 | 30g |
小麦粉 | 大さじ1 |
クッキングシート |
ぶどうを15粒むき実にして砂糖30gをまぶしておく。
1kgのぶどうと砂糖を鍋に入れて火にかけつぶしながら20分くらい煮て煮汁を200mlしぼり、残りを煮つめてジャムをつくる。
蒸し器を準備しておく。
小麦粉とベーキングパウダー・タンサン・砂糖を混ぜてふるう。
むき実の汁気を絞り、小麦粉をまぶす。
1にぶどう果汁200ml(たりない時は、水や牛乳を加え200mlとする)を入れて混ぜ生地をつくる。
ケーキ型にクッキングシートをしいて3の生地1/3を流し、2のむき実を等間隔に並べ残りの生地を流し、20分蒸す。(竹ぐしをさしてぬいた時生地がついてこない状態です。)
皿にとり出し、裾の部分にジャムを塗って仕上げる。
夏の果物:巨峰を別の触感で楽しめます。糖分調整が可能で甘さを気にする方でも喜んでいただけます。
(4人前)
ぶどう(巨峰) | 150g |
ブレーンヨーグルト | 200g |
グラニュー糖 | 30g |
実を縦4つ切りにして種を取り出す。
皮をむく。ただし1/4は皮付きのまま使用する。
切っておいたぶどうにグラニュー糖を混ぜる。
3にプレーンヨーグルトを加え混ぜ合わせる。
製氷皿にいれ冷凍庫で1~2時間冷やし固める。皮つきのぶどうは、図のように皮を半分むき別に冷やし固める。
固まったら取り出し、包丁で細かく刻む。
器に盛り付け皮つきのぶどうをかざる。